東珠
あなたが供の者たちと御苑をそぞろ歩いていると、不意に後ろから女性の呼ぶ声が聞こえました。
振り返ってみると、呼びかけたのは輔佐大臣エビルンの娘の東珠でした。
東 珠: (あたふたと)陛下!
陛下!父がにわかに人事不省に陥りまして…お願いでございます陛下、父をお助けください!
我 : とりあえず泣くのはやめなさい。朕の侍医を直ちに向かわせよ!
幸い医者の応急手当てにより、大事には至らず、病状は好転しているようです。
東 珠: 陛下、お力添えいただき、誠にありがとうございました。
もし陛下がすぐにお医者様をお呼びくださらなかったら、おそらく…
≪慰 め る≫ 我 : そなたの父は朝廷の大臣、しかも朕の腹心だ。朕が座視できようか。
このような孝行娘がいて、エビルンは幸せ者よのう…
東 珠: 陛下の行き届いたご配慮…
≪よく見る≫ 我 : それより、面を上げて顔を見せてくれ。
東珠は賢くて気立てが良く、振る舞いも落ち着いている↑、非常な美貌の持ち主です。
東 珠: 陛下にそのようにお褒めいただき…
東 珠; (はにかんで俯きながら)身に余るお言葉に…驚くやら嬉しいやら…
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