年漱言
あの夏。柳並木のある、城外の湖のほとり…
我 : おい、泣くな!
年漱言: (さめざめと涙と流し)ここをお発ちになれば、今度はいつお戻りになるか分からないではありませんか…
我 : (慰めて)分かった、約束する。南下のあと、なるべく早く帰ってこよう!
年漱言: (すすり泣きながら)その後は?
我 : そなたを妻に娶る。
年漱言: 本当に?約束ですわよ!
我 : うむ、約束だ!
年漱言: ではもし戻ってこなかったら…
我 : その言い草はやめよ!そなたは大人しく都で待っていろ、必ず帰ってくる!
年漱言: 戦場は危険です。いいですか、百戦百勝など求めず、どうか無事に帰ってきてください…。
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