光源氏

f:id:hime2869:20200303082211j:plain

人通りが多く賑やかな街で、若君一人見つけました。

 

f:id:hime2869:20200303082310j:plain

 

光源氏: 占いは如何かな?

     お待ちください。あなたとは縁があるようだ、拙僧の話を聞いてくださらぬか?

f:id:hime2869:20200303082345j:plain

 

 我 : 私は一文も持ってません。どなたかとお間違えでは?

光源氏: 私は富貴な人にたかろうというのではない、縁有る人を探しているだけだ。

     人相と手相に長けているが、どちらになさるのかな?

 

≪人相≫ 我 : では人相でお願いします。

    光源氏: あなたの人相は、人中がくっきり、鼻は高く、唇は赤く、歯は白い…

≪手相≫

 

光源氏: 標準的な富貴の相ですな。ただ残念なことに、欠けているものが一つあって…

 我 : え、何が欠けているんですか?

光源氏: (微笑して)あなたの人生に私が欠けている。

 

 

妃嬪一覧に戻る