[第35章]一枚上手

長安街の清浄寺では、火による合図が打ち上がるのを見た朱三太子が逃走しようとしたが、あにはからんや、その合図が偽物だとは…

 

  ――事は朱三太子の予想を裏切った展開に…

 

朱三太子: は、早く火を点けろ!

 

  ――朱三太子の部下は命令を受けると、ロウソクで帳に火をつけた。その瞬間、濃煙がもくもくと…

 

   我   : 朱三太子とやら、炎の合図のことを知っているのだな!やはり宮殿内に内通者がいるようだな!

 

 

   ――朱三太子は火が勢いを増すのを見て、逃げようとするが…

 

朱三太子: (空を仰ぎ大笑いする)ははは、これより11カ所の清浄寺は全て灰になる、撒拉族が仇討ちをするでしょう!

   我   : (冗談交じりに朱三太子を見て)おや?宮殿の者が偽情報を与えたようだな。炎が合図だと思ったのか?

      他の場所に火が上がるか否か、その目で確かめてみるがよい。

 

  ――朱三太子は、火はここでしばらく燃えたが、他の場所は相変わらず静かだと気付く…

 

朱三太子: (狼狽して言う)忌々しい奴め、偽情報を与えるとは!

   我   : おぬしたちのような烏合の衆が朕に陰謀を企てるだと?

      朕は今日、故意に兵を配置するふりをし、この大きな魚を釣るべくここに潜んでおったのだ!

朱三太子: ふん、今日は負けを認めるが、我々を引き留められると思うか??

   我   : 今日は何をどうしようと逃げられぬだろうな。やれ!

 

 

クリア報酬
  百家叢書 資質の実の欠片 名望値 銀両
1   19 110,000
2   19 110,000
3   38 160,000
4   19 110,000
5   38 160,000
6   76 640,000

 

 

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