[第34章]双龍会

 偽皇帝は他人の手を使い悪事を働いているが、本物の皇帝はとっくにここで待ち伏せているのだ…

 

  ――清浄寺内の人々がざわざわし始めた…

 

法事住職: (荘重な口調で)ここは神聖なる殿堂であるぞ。騒いでいるのは何者か!

朱三太子: 朝廷の法を無視し、密かに集まり、それでもまだ罪に気付かぬのか!

法事住職: ふん!うるさい奴が来たようだ。誰か奴らをつまみ出せ!

 

  ――屈強な数人の男は指示を聞き戦いの準備を始めるが、逆に朱三太子の手下に傷つけられた…

 

法事住職: (大声で叫ぶ)お前たちは一体何者だ、なぜここで悪事を働く!

朱  不  悔: 我こそは当代の万歳爺の側近、一等侍衛図海である!こちらのお方は当代の万歳爺であらせられるぞ!

 

  ――法事住職はこれを聞くと、たちどころに慌て始めた…

 

法事住職: (緊張して言う)我々はただ、盛世を讃えて経文の朗読をしていただけでございます。

      それが罪になるのでございますか?

朱三太子: (冷笑して言う)口が達者なことよ。図海、奴らを捕らえよ!

 

  ――この騒動の間に、あなたはゆっくりと出て来た…

 

   我   : ははは、実に面白い芝居であったぞ!自ら出て来なければ「双龍会」を逃してしまうところであったな!

      皇帝だと言うなら、玉璽を持っているのであろうな?

 

  ――この時、朱三太子は何やら状況がおかしいと感じ取っていた…

 

朱三太子: (表情を曇らせて)玉璽は当然宮殿にある。気にしなくともよい!

   我   : ああ、あいにくであったな。玉璽は私が身に着けておるのだ。まことの謀反人であるぞ、誰か捕らえよ!

 

 

クリア報酬
  百家叢書 資質の実の欠片 名望値 銀両
1   18 100,000
2   18 100,000
3   36 150,000
4   18 100,000
5   36 150,000
6   72 600,000

 

 

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