[第27章]永定河での騒ぎ

雲龍の件を片付け、あなたたち二人は帰京の途につく。固安城外を通りかかったとき、何者かに取り囲まれていることに気付く…

 

  ――図海は何かがおかしいと思い、大声で叫ぶ…

 

図  海: 陛下、お迎えに上がりました!

 

  ――外の官兵が号令を聞くや否や駆け込んで来た…

 

図  海: 陛下、処罰をお下しください!

 

  ――呆然としていた周雲龍は、我に返ると、その場に倒れ込み…

 

   我   : (憤って言う)まずその悪行に満ちた者を取り押さえ牢に入れ、処罰を待て!

 

  ――言い終わると、あなたは劉県令に向き直り…

 

   我   : この劉県令、官位は高くなくとも民を想う心を持っている。

     ここにおぬしを新たに知府に封ずる。法に基づきこやつを処罰せよ!

劉  県  令: 陛下、ありがとうございます。御意にござります! 

 

  ――この件を処理すると、あなたたち二人は都への帰路についた…

    途中、都近くの永清県境を通過…街道の店はすべて戸板を上げ、客引きの声が絶えない。

    この平和な社会の情景を見て、あなたの沈んだ心はようやく穏やかに…

 

   我   : (興味津々に言う)ここの売り声は北京よりも味わいがあって垂涎ものだな! 

図  海: 陛下、お食事でしたらまず宮殿に戻りましょう。お召し上がりになりたいものがありますれば、

     小林子を呼んで買いに行かせてはいかがでしょう。

 

  ――図海がこう言うのは、道中で突発的な危険が生じて足止めを食うのを恐れているからだ。

    反対したりはせず、二人はそのまま進む… 

    ほどなくして、馬に乗ったあなたたち二人は永清城外の永定河の堤防の上にいた。

    見ると、目の前に人だかりが出来ている…

 

   我   : 図海、あの人だかりは何だ?

図  海: (前方を見やり、人々が鉄鍬や塵取りなどを持っているのを見て答える)

     治水工事の労働者のようです。

   我   : おかしいな。冬の間、治水工事は停止しているはずだ。なぜ今頃工事をするのだ?

     見に行ってみようではないか。 

 

  ――中に入ってみると、四品官吏が声を張り上げ、数名の小役人が労働者を河に追い立てている…

 

四品官吏: 今日の工賃は5分にあげてやるぞ、早く河に入れ、工期が遅れるのは許さん!

 

  ――河に入っている労働者の太ももには氷のかけらがびっしりと刺さり、

    ある者は鮮血を流しているのを目の当たりにし…

 

   我   : (耐え切れず叫ぶ)上がれ!降りるでない!

四品官吏: 無礼者め、皇命に背くのか。おい、捕らえろ!

 

 

クリア報酬
  百家叢書 資質の実の欠片 名望値 銀両
1   12 60,000
2   12 60,000
3   24 90,000
4   12 70,000
5   24 100,000
6   48 400,000

 

 

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